梅雨の時期や部屋干しの際にあると便利な除湿機。
しかし、わざわざ購入するほど必要なのか、あるいはエアコンの除湿機能との違いがよく分からない方も多いのではないでしょうか?
ちなみに筆者は、除湿機が絶対に手放せません。もっと早く購入しておけばよかったと後悔しています。
この記事では、一人暮らし20年以上の筆者の経験を交えつつ、除湿機はどんな人に必要なのか、またエアコンとの違いについても詳しく解説します。
この記事を書いた人

- 一人暮らし歴23年
- 家電レンタル利用歴2年
- 家電関連記事を100本以上執筆
- 季節家電は毎年レンタルを利用
- 実体験ベースで丁寧に解説
一人暮らしで除湿機は必要か不要かの判断基準

除湿機は下記の悩みを抱えている方におすすめです。
- 部屋干しの頻度が多い
- 悪天候の日や花粉の時期に効率よく部屋干ししたい
- 湿気によるカビ・ダニの発生を抑えたい
- クローゼット・押し入れ・下駄箱などの狭いスペースを除湿したい
- エアコンの除湿運転が届きにくい部屋で湿気対策をしたい
部屋干しを効率的に済ませたい
洗濯物を部屋干しする場合、5時間以内に乾かせば生乾き臭を抑えやすいとされています。
しかし、雨の日・梅雨の時期の部屋干しは特に乾きにくく、5時間以内に乾かすのは非常に困難。
そんなとき、除湿機が1台あるだけでとても重宝します。

近年では、日常的に部屋干しをする方が増加傾向にあるため、部屋干しに特化したタイプが豊富です。
また部屋干しでは「除湿機(水分除去)+サーキュレーター(洗濯物に空気を送る)」の併用がより効果的。
この方法であれば、除湿機のみを使う場合より2~3時間ほど速く乾かせるケースも珍しくありません。
カビ・ダニ対策を強化したい
部屋で湿気が多い状態を放置すると、カビ・ダニによる被害が懸念されます。
具体的には、家具・壁・カーテンなどにカビが生えたり、感染症やアレルギーなどの健康被害を引き起こしたりなどです。
特に木製の家具・マンションの1階・新築物件などはカビが発生しやすいため、除湿機を1台持っておけば安心。

エアコン内がカビてしまうと、業者を呼んで徹底的に洗浄してもらう羽目になることも。
湿気がたまりがちな狭いスペースを除湿したい
クローゼット・押し入れ・下駄箱などは、湿気がたまりやすい空間です。
梅雨の時期にカビがたくさん生え、衣類や靴が使いものにならなくなった例も多く確認されています。
狭いスペースの湿気対策には、コンパクトタイプやコードレスの除湿機が便利です。

コンパクトながら除湿力が高いタイプもあるので、一人暮らしの部屋でも活躍しますよ。
除湿機が「必要な人」「不要な人」のシーン別判断基準
除湿機が必要な人
- 帰宅がいつも遅くて洗濯が夜中になり、ベランダに干せない
洗濯物が乾ききらず、部屋中が生乾き臭に。除湿機+サーキュレーターor扇風機の合わせ技で、5時間後にはふっくら乾燥! - 梅雨や夏のジメジメが苦手
クーラーだけではヌルヌル感が取れない。除湿機を稼働させれば、肌感・髪のまとまり・寝苦しさまで改善! - 北向きor日当たりゼロ物件
日光が射し込まず空気がこもり、窓によっては結露地獄に。除湿機を置くだけで空気の質が変わり、寝起きのスッキリ感もUP! - ワンルームでキッチンと居室が一体型
煮込み料理などのあと部屋に蒸気がこもり、カーテン・ベッド下・押し入れなどへダメージ。除湿機で空気を強制的に引っ張る!
除湿機は不要な人
- 洗濯は基本外干しオンリー
夜勤明けにいつでもベランダで干せるなど、部屋干しをほぼしないなら、除湿機の使用頻度は低くなりがち。 - 夏でもエアコンのドライ機能で満足できる
クーラーで十分涼しいし快適という人は、エアコンで代替可能。ただし、細かい湿度管理やカビ対策には限界あり。 - 高層階+南向き+風通し◎物件
日当たりや換気力が強ければ湿気は自然と逃げていくので、除湿機に頼る必要はなし。 - 湿気対策グッズで十分対応できる
ピンポイントな湿気対策であれば、除湿剤・湿気取りシート・防カビシートなどで対応可能。
【体験談】除湿機を実際に使ってみて分かったこと

一人暮らし20年以上の筆者が、実際に除湿機を使ってみて気付いた点を紹介します!
部屋干しで乾くスピードが圧倒的に違う

筆者は部屋干し対策として除湿機を購入しましたが、率直に感じたことは「部屋干しで乾くスピードがとにかく早い」という点です。
除湿機をセットし、4~5時間ほど外出して帰ってきたら、炎天下で干したように衣類がパリパリに乾きます。
扇風機やサーキュレーターを併用するとさらに短縮できますね。

扇風機やサーキュレーターも使うと、除湿機から少し離れた場所の衣類もよく乾きます!
筆者が使っている除湿機はコンプレッサー式なので、それなりに大きい稼働音です。
ただし、購入前に承知していたので気になるほどではなく、また外出中に使用する機会が多いので問題ありません。

外出後に除湿機を稼働した部屋に帰ってくると、空気が澄んでいるような感覚を受けます。
一人暮らしは除湿機にお金をかけた方がいい

筆者は、窓が小さく換気性の悪い物件に住んでいたとき、部屋干しを続けていたらカーテンにカビが発生したことがあります。
しかし、除湿機があればそんな事態を防げますし、夜中に洗濯して部屋干しなども余裕でできるので、もっと早く購入しておけばよかったと感じました。
雨の日や梅雨の時期に部屋干ししてもしっかり乾くので、強力な除湿力が発揮されているのを実感します。

稼働中は熱を発しますが、部屋全体が暑くなるほどではありませんでした。
「除湿機は梅雨以外はそこまで使わないのでは?」と思う方もいるかもしれません。
ただし、雨が続いてしまう日は季節を問わずありますし、除湿機があるだけで安心感や快適さが全然違います。
除湿機は決して安い買い物ではありませんが、価格に見合うだけの価値は間違いなくあると思います。

もし梅雨~夏場だけ除湿機を使いたいなら「購入するより安く済む&収納場所不要」のレンタルが便利ですね。
【実際の声】一人暮らしに除湿機か必要か不要か

必要派の声
一人暮らし、部屋干しが多い人は除湿機を絶対に買うべきだ。QOLが爆上がりするぞ
— けんご (@JH_1313) April 13, 2023
娘二人、大学で一人暮らしさせましたが、ふたりとも、
— カチママ (@kachiikumama) March 30, 2024
学生マンション気密性が高いのか女性なので窓の開け放しもしづらく、換気扇では足りなくて…。室内干しなどのせいで結露やカビがでました。15000円ほどの除湿機でこまめに除湿して解決。梅雨どきは特におすすめです。
一人暮らしの諸君、除湿機だけはめちゃくちゃ金かけろ。梅雨は大活躍するし、部屋干ししてもすぐ乾くから生乾きの臭さとかもでないよ。
— ハト (@hato1go) June 6, 2023
洗濯物の部屋干し、それも早く乾かす必要があって、衣類乾燥機を考えてたんですが、一人暮らしの洗濯量には贅沢すぎるのとそれなりにお高いのでとりあえず「衣類乾燥除湿機」を買ってみたらこれが大正解で、ものの数時間で乾く&部屋の湿度も下がるということで買って良かった。
— 缶コーラ (@kan_chan7) May 1, 2025
4年一人暮らししてわかったんですけど、マジで除湿機は買ったほうが良い
— 白🐶 (@srk3ti) June 30, 2023
不要派の声
除湿機能付きの空気清浄機欲しいけど…高いよー。一人暮らしには贅沢品かな…
— 蒼葉/Aoha (@GratesCerezo) July 10, 2020
一人暮らしに除湿機邪魔すぎて捨てたい気持ちいっぱい…
— capri@アカウント移行します (@capri0807) March 23, 2023
梅雨時のチェロのためだけにあるようなもの=͟͟͞͞( 'ヮ'=͟͟͞͞ 'ヮ' )=͟͟͞͞
部屋干しするのに除湿機欲しいけど寝る前一時間エアコンつけるだけで喉痛めるくらいだから向いてない気がするね!一人暮らしって考えること多いのね!!
— ことちゃん🌷 (@hmhm456) March 15, 2014
学生の頃買ってもらった除湿機、もう何年も使ってなかった(というか現在在住の地域ではあまり除湿機必要ない&もう10数年前のもので使いにくい)けど、初めての一人暮らしの思い出も染み付いててずっと捨てられなかったんだが、今日たまたま在宅の日で不燃ごみの日だったから、とうとう処分した………
— 瀬戸内しとろ (@ShitoroK) October 11, 2023
除湿機を購入するか迷うなら、レンタルで試すのがおすすめ
除湿機は決して安い買い物ではないので、購入後に「思っていた感じと違った」「やっぱり必要なかった」と後悔したくありませんよね。
そんなときは、購入ではなくまずレンタルで、性能や操作性を格安で試してみるのがおすすめです。

▶家電レンタルのデメリットや利用者の体験談は、こちらの記事で詳しく解説しています。
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家電レンタルのメリット・デメリットを一人暮らし目線で解説
除湿機をレンタルできるサービス
※価格はすべて税込、料金プランは一例
レンティオ | コンプレッサー式除湿機 初月2,000円~衣類乾燥除湿機 初月1,400円~空気清浄機能付き除湿機 初月2,850円~▶除湿機レンタル一覧(公式サイト)を見る 関連記事レンティオの利用体験レビュー・評判・口コミ |
ゲオあれこれレンタル | 除湿機 1ヶ月3,980円~除湿機能付きポータブルクーラー 1ヶ月6,300円~▶公式サイトを見る 関連記事ゲオあれこれレンタルの利用体験レビュー・評判・口コミ |
▶除湿機をレンタルできるサービスの詳細は、こちらの記事で詳しく解説しています。
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ジメジメを乗り切る!家庭用除湿機をレンタルできるサービス
エアコンがあれば除湿機はいらない?違いを解説

エアコンには除湿機能が付いているので「わざわざ除湿機を購入する必要はないのでは?」と思いますよね。
しかし、エアコンの除湿機能にもメリット・デメリットがあるため、使い方によっては不便に感じる方もいます。詳しく見ていきましょう。
除湿量や性能
機種によって差があるものの、除湿量の多さではエアコンが除湿機を上回ります。
ただし、エアコンの除湿機能は室温を下げる性質があります。夏であればよいですが、寒くなるのを避けてエアコンの除湿を使いたがらない方も少なくありません。

一部のエアコンには、冷えた空気を温める「再熱除湿」機能が搭載されています。
一方で除湿機は、方式(コンプレッサー式・デシカント式・ハイブリッド式)によって特徴が異なります。
コンプレッサー式 (夏の使用向き) | エアコンの除湿機能と同様の仕組み。ただし排熱が少なく室温の上昇は小さい。消費電力を抑えられる |
気温が低い冬などは除湿力が落ちる。稼働音がやや大きい。 | |
デシカント式 (冬の使用向き) | 乾燥剤に湿気を吸着させヒーターで飛ばす。冬でも除湿力が落ちない。軽量・コンパクトで稼働音も静か。 |
ヒーターで室温が上昇するので夏場は使用しにくい。消費電力が高め。 | |
ハイブリッド式 (1年中使う人向き) | コンプレッサー式とデシカント式の性能を備え、室温に応じて切り替わる。1年を通して除湿力が落ちない。 |
本体が大きく重い。高価になりやすい。 |
エアコンの除湿機能に比べ、除湿機はより生活や環境に合わせやすいと言えます。
手入れの手間
除湿機は水分がタンクに溜まるので、定期的な排水作業が必要です。
その点、エアコンはホースから自動的に排水されるため、手間が省けます。

ただし、エアコンを使い続けると内部の湿度が高くなり、カビや汚れが発生しやすくなります。
除湿機はタンクやフィルターをすぐ取り外せますが、エアコンの手入れはとても手間がかかります。
特に内部の熱交換機は、専門業者によるクリーニングが必要です。

手入れを怠るとカビや汚れを室内にまき散らし、健康被害を引き起こしかねません。
電気代
エアコンと除湿機(コンプレッサー式・デシカント式・ハイブリッド式)の電気代目安は、下記の通りです。
安 コンプレッサー式 < エアコン < ハイブリッド式 < デシカント式 高

ヒーター搭載のデシカント式が最も高く、消費電力が小さいコンプレッサー式は安く済みます。
電気代の負担を増やしたくないのなら、エアコンの除湿機能だけで十分という方もいるでしょう。
しかし、除湿機は持ち運んだ先の湿度をコントロールでき、またエアコンとの併用で除湿効果をさらに高めることも可能です。

除湿機を24時間稼働させる必要はないので、もしエアコンと併用しても電気代はそこまで高くなりません。
もしエアコンが古かったり、部屋の日当たりが悪かったりという場合は、状況に応じて除湿機の活用も検討してみてください。
【実際の声】エアコンと除湿機どっちがいい?
家のエアコンが除湿機能が貧弱ででも賃貸だから自分で変える事もできず、湿度に耐えかねて去年から欲しかった除湿機をやっと買ったんですが、快適過ぎて感動🥹✨もっと早く買うべきだった。
— Rem (@RremE0108) June 16, 2025
昨日は今年初めて除湿機+エアコンで就寝
— 23区最果ての建売に住むパパの日常 (@tateuripapa) May 18, 2025
絶対湿度が約4g減り凄く快適でした。
室温はあまり下げたくないのでエアコンは28.5℃設定で26.5℃くらいになります。
一階には再熱除湿のエアコンもありますが、やはり除湿機を併用すると除湿能力が格段に変わります。 pic.twitter.com/LCtj5qDT1b
雨降る日は湿度80%とかいくから、除湿機買った👍60%弱をキープできるようになったから快適〜エアコンの除湿は冷え過ぎちゃうから除湿機は必須(確認不足で再熱除湿ついてなかった😭) pic.twitter.com/WMsJzMpbsM
— サラダ@一条工務店 (@jjvoZCFwaw14914) June 13, 2025
最近部屋の湿気がすごかったんだけど、エアコンの除湿つけとけばどうにかなるかな?と油断してたら全然ダメで湿度70%くらいまでしか落ちないから一気にめっちゃ体調悪くなった…
— 流れるかたつむり (@Egeria_densa_ki) June 11, 2025
今は専用の除湿機も付けたから部屋も自分もだいぶマシになった✨
やっぱりめんどいからって油断しちゃダメだねえ
持ってる除湿機が、部屋をとても暑くするタイプなので
— ☀️ひーママ☀️ (@taiyo_pika) June 16, 2025
新しく #アイリスオーヤマ のコンプレッサー式の除湿機を購入した
電力消費も今より少ないはず🤔
エアコンでは、床のベタベタ感が取れなかったので少し同時に使ってみたら、サラサラになった😭
衣類乾燥も空気清浄もできるし凄いのだ👍✨️ pic.twitter.com/ESR39lTA1H
エアコンと除湿機の比較まとめ
項目 | エアコン | 除湿機 |
除湿量 | ||
手入れの手間 | ||
電気代のコスパ |
除湿量ではエアコンの方が上回ります。
しかし、除湿機は好きな場所にピンポイントで置けるので、洗濯物の部屋干しはエアコンより効率的。
筆者個人は、一人暮らしでは使い勝手のよい除湿機を持っておいた方がいいと思います。
エアコンは夏と冬以外は使わないため、時間を置いてから稼働するとホコリやカビがまき散らされるかもしれません。
もちろん、エアコンを使う時期になったらクリーニングしてから稼働しますが、除湿でたまに使うたびに汚れを気にしたくないですよね。
その点、除湿機なら手入れが簡単で1年中使いやすいので、持っておくと重宝します。
除湿機以外に一人暮らしで効果的な除湿方法

窓やドアを適度に開けて換気する
湿気がたまりやすい時期は、湿気を逃がすための通り道を作るのが効果的。
花粉や黄砂のシーズンで窓を開けづらい場合は、飛散が少ない朝や夜に短期間だけ換気するのがおすすめです。

雨の日でもよほど激しく降っていなければ、こまめな換気が必要です。
シーンに合わせた除湿剤を使う
クローゼットや下駄箱などの湿気を取り除きたい、あるいは部屋が狭いなどの場合は、シーンに適した除湿剤が便利です。
①置き型タイプ【押し入れ、キッチンのシンク下など】
②吊り下げタイプ【クローゼット】
③薄型タイプ【タンス、衣装ケースなど】
④コンパクトタイプ【下駄箱、狭い場所など】
扇風機やサーキュレーターで空気を循環させる

窓が小さい部屋や風通しが良くない環境では、扇風機やサーキュレーターで風を送るのが効果的。
クローゼットや押し入れでも、中に風を送ると湿気を除去できます。
項目 | 扇風機 | サーキュレーター |
使用目的 | 人に風を当てる | 空気の循環に特化 |
風の特徴 | 穏やかな風を広範囲に | 直進的で強い風を遠くまで |
使用時期 | 主に夏場 | 1年中 |
設置場所 | 床置きが基本 | 棚や机にも置ける |
稼働音 | 小さい | やや大きい |

洗濯物に風をあてると、そのまま干した場合に比べ乾燥時間を2~3時間程度短縮できます。
▶「季節家電の収納場所がない問題」については、こちらの記事で詳しく解説しています。
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除湿機はピンポイントに使えて自由度が高い
除湿機よりエアコンの方が優れている部分もあります。
しかし、除湿機は持ち運びが自由で好きな場所で使用でき、また部屋干しが多い人の大きな味方になります。
お住まいの環境や使う目的を考慮し、除湿機の購入を検討してみてはいかがでしょうか。
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