一人暮らしの限られたスペースでは、できるだけ無駄な物は持ちたくないという人も多くいます。
フローリングワイパーやコロコロなどの代用品があれば「掃除機なし生活で十分」という声が多く上がっているのも事実。
しかし一人暮らし20年以上の筆者は、掃除機がないと詰む場面を何度か経験しているため、人によっては掃除機を持っていた方が何かと安心です。
この記事では「一人暮らしで掃除機が必要な人と不要な人の判断基準」「掃除機の代わりになるもの」などについて、筆者の実体験を交えながら詳しく解説します。
この記事を書いた人

- 一人暮らし歴23年、家電レンタル利用歴2年
- ライターとして家電関連記事を100本以上執筆
- 季節家電は毎年レンタルを利用
- 実体験ベースで丁寧に解説
【一人暮らし20年の経験談】掃除機がないと詰む場面3選

筆者が掃除機を持っていなかった頃「やっぱり掃除機を持っておけば…」と後悔した場面3選を紹介します。
粉末洗剤やコーヒーの粉を床にぶちまけた時

粉末の洗濯洗剤・コーヒーの粉・小麦粉などの粉ものを誤って床にぶちまけてしまうと、掃除機がない場合は処理がかなり面倒です。
ワイパーを使うとうまく吸着しない上に、粉が押しつぶされて汚れを広げてしまいます。
また、フローリングのすき間に入った粉は、掃除機なしで完全に取り除こうすると時間も手間も倍増。
粉ものをぶちまけたときの処理は、掃除機で吸引するのが最も楽で確実です。

掃除機を持っていなかったとき「せめてハンディクリーナーでもあれば…」と後悔しました。
髪の毛が想像以上にすぐ落ちてると知った時

実家暮らしでは感じませんでしたが、一人暮らしを始めてから筆者は下記の状況に気付きました。
- 床掃除をしたばかりなのに、1~2時間後にすぐ髪の毛が落ちている
- 一人暮らしなのに、髪の毛が3人分くらい落ちてる気がする
髪は1日100本程度(全体の0.1%程度)抜けるとされています。(参考:一般社団法人 滋賀保健研究センター)
よって、髪の毛があちこちに落ちている状況は普通ですが、そのまま放置しておくのも抵抗がありますよね。
髪の毛をごっそり取れるワイパーもあるものの、掃除のたびにシートを取り替えるよりは、掃除機で吸い取った方が経済的。

「仕事が忙しい」「外出が多い」などで在宅時間が短い人は、ワイパーだけで十分な場合も。
カーペットやラグに食べカスを落とした時

カーペットやラグに食べカスをボロボロ落とすと、ワイパーやコロコロでは奥まで除去しきれません。
食べカスが奥に詰まったままだと、特に夏場は虫やダニが繁殖する可能性もあり不衛生です。
その点掃除機の吸引力なら、食べカス・髪の毛・ホコリなどを一気に除去できます。

小さなカーペットやラグなら叩いて除去する方法もありますが、繊維を傷めてしまうかもしれません。
一人暮らしに掃除機が必要な人&いらない人の判断基準

一人暮らしで掃除機は必要か、掃除機なし生活でも問題ないかは、その人のライフスタイルによって異なります。
掃除機とワイパーを両方持っておき、状況に応じて使い分けるのもいいでしょう。
掃除機を持つメリット・デメリット
メリット
掃除機を持つ最大のメリットは、短時間で効率よくゴミを除去できる点です。
ワイパーやコロコロでは取りきれない細かいゴミや、カーペット・ラグに絡みついたゴミもしっかり吸い取ります。
またノズルを装着すれば、家具の下や狭いすき間など手が届きにくい場所の掃除も効率的。
種類別のメリット
スティック型![]() | ・スリムで収納しやすい ・腰に負担がかかりにくい ・デザイン性が高い |
ハンディ型![]() | ・片手でも操作可能 ・ピンポイント掃除に便利 ・サブ機で持ちやすい価格 |
キャニスター型![]() | ・吸引力が非常に強い ・幅広い場所に対応可能 ・紙パック式は衛生的 |
デメリット
ワンルームや1Kなどの狭い部屋では、掃除機の保管場所を確保しづらい場合があります。
また木造や築年数の古いアパートでは、使用する時間帯によっては掃除機の騒音が響いてしまう可能性も。
なお、コードレスは取り回しがよく便利ですが、フル充電でも10~20分程度しか稼働しない機種もあるので注意が必要です。
種類別のメリット
スティック型![]() | ・吸引力はキャニスター型より弱い ・連続使用時間が短い ・ダストボックスが小さめ |
ハンディ型![]() | ・部屋全体の掃除には向かない ・吸引力が弱め ・ゴミ捨ての頻度が多い |
キャニスター型![]() | ・本体が大きく収納場所を取る ・コードが邪魔になりやすい ・狭い部屋では動きにくい |
一人暮らしで掃除機が必要な人の基準
掃除機が必要な人
- 仕事や学業が忙しく、掃除に時間をかけたくない
- 床の髪の毛やゴミが目につくと嫌
- カーペットやラグを敷いている
- ベッド下や家具のすき間なども清潔に保ちたい
- ノズルで布団やソファなどの掃除もしたい
- アレルギー体質、ハウスダストに敏感
- ペットを飼っていて抜け毛対策をしたい
- ガラス製品や陶器を割ったとき、ケガのリスクを減らしたい

掃除機をかけるには、床をなるべくきれいな状態にせざるを得ないので、勝手に整理整頓する習慣がつくメリットもありますね。
あと一人暮らしは掃除機いらないとか言う人いるけど全然あった方が良いと思う
— 笑眠 (@EMINEM_o0) November 8, 2024
特に髪長い女の子は。髪の毛掃除するには掃除機が一番
1R一人暮らしに掃除機はいらないと言ったな?箒とクイックルワイパーで充分だと? それは真実だ……珈琲の粉をぶちまけたとき以外はッ…!!!(なう)
— 風野 湊🌿 (@feelingskyblue) September 12, 2018
一人暮らしで掃除機はいらない人の基準
掃除機はいらない人
- ワイパーやモップなどで掃除をこまめにできる
- 広くない部屋ので掃除の負担が少ない
- 収納場所が限られていてスティック型でも置きづらい
- 掃除機よりも優先して置きたい家具や家電がある
- 木造アパートや夜型生活など、静音性が必要な環境
- 掃除機の購入費や電気代を節約したい
- ミニマリスト志向で、持ち物を最小限にしたい
- 外出が多く家にあまりおらず、床掃除の必要性が薄い

フローリング中心+カーペットを敷いてない部屋などは、ワイパーやモップでこまめに掃除できる人であれば、掃除機がなくても十分対応できます。
一人暮らし、テレビは要らないしクイックルワイパーで済むから掃除機もいらない、そんな物より乾燥機付きの洗濯機と食洗機を買った方がアド
— やさぐれ (@ysgr_8390) December 30, 2022
というか掃除機いらないんで、モップとかで充分ですね☺️
— ウルフ🐺ブログを書く獣 (@Hourousya1011) May 16, 2020
よって、来月からの一人暮らしでは掃除機を買いません!!
引越し費用が6,000円ほど浮いた✨
掃除機を購入するか迷うなら、レンタルで試すのもアリ
掃除機は決して安い買い物ではないので、購入後に「思っていた感じと違った」「やっぱり必要なかった」と後悔したくありませんよね。
そんなときは、筆者も利用している家電レンタルで、性能や操作性を格安で試してみるのもいいでしょう。

家電レンタルで実現できること
- 未来に回せるお金が増える
1~2年のレンタルなら購入より安く済み、貯金や趣味に使えるお金が増えます。 - ストレスフリーで身軽な生活になる
季節家電を必要なときだけ使え、収納や管理のストレスから解放されます。 - 「後悔しない選択」ができる
高額家電や話題の商品をいきなり買わず、性能や操作性を試し納得してから購入できます。 - 突然のトラブルに悩まされない
予想外の故障は手間も費用もかかるものの、レンタルなら無料対応が多いので安心です。 - お試しが「納得の買い物」に変わる
実際に使って気に入れば購入できるサービスもあり、より納得感のある買い物が叶います。 - 不要になったときの作業を省ける
レンタル後は返却するだけなので、処分時の面倒な費用や手間を全部スキップできます。
家電レンタルの注意点
- 中古品を扱っているサービスが多い
レンタルは基本的には中古品が多いものの、多くのサービスではメンテナンスを徹底しています。 - 長期利用だと割高になりやすい
家電によっては長期利用だと購入した方が安くなるケースも。1~2年のレンタルならお得に利用しやすいです。 - 利用期間内の解約は違約金発生に注意
契約終了前に解約すると違約金発生の可能性あり。利用を続けるか悩む場合は、月払いで様子を見るといいでしょう。
掃除機のレンタルを取り扱っているサービス
※価格はすべて税込、料金プランは一例
かして!どっとこむ | スティッククリーナー:30日3,740円 |
ゲオあれこれレンタル | スティッククリーナー:7泊8日5,560円 |
レンティオ | コードレススティック掃除機:14泊15日4,980円 |
家電レンタルみんなのHappy | スティッククリーナー:30日2,860円 |
ラクリアーズ | コードレス掃除機:2,680円(すべて新品、1年契約~) |
▶各サービスの詳細は、こちらの記事で詳しく解説しています。
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【2025年版】家電レンタルサービスおすすめ7選を比較
一人暮らしでの掃除機の代わりになるアイテム4選

一人暮らしで掃除機を持たない場合、代わりになるものを紹介します。

掃除のたびにしまうのが面倒な場合は、木目調やおしゃれなどデザイン性が高いものを選んで置いておけば、部屋の雰囲気を損ないませんよ。
フローリングワイパー

フローリングワイパーを使えば手軽に床掃除ができるので、一人暮らしでは非常に役立ちます。
掃除のたびにシートを交換する使い捨てタイプなら衛生的ですが、洗って繰り返し使える着脱タイプも便利。
掃除機のような騒音を気にせず済むので、掃除の習慣化を目指す人にとって導入しやすい選択肢と言えます。

フローリングワイパーで床を拭いてから掃除機をかければ、ホコリを舞い上げず進められますよ。
ハンディモップ

ハンディモップは、棚の上・家電のすき間・家具の裏など、掃除機やワイパーでは届きにくい場所の掃除に最適です。
特に、家電の周囲は排熱によってホコリが溜まりやすいため、ハンディモップの定期的な使用が清潔の維持に役立ちます。
ただし、部屋全体を掃除するには不向きなので、サブ的な掃除道具としての導入がおすすめです。

収納スペースがあまりない場合は、コンパクトにしまえる折りたたみ式が便利!
粘着式クリーナー(コロコロ)

粘着式クリーナー(コロコロ)は、布製品の掃除に特化した手軽な掃除道具です。
特に髪の毛やペットの毛など、細かいゴミに対して優れた効果を発揮。
思い立ったらすぐ掃除できる点も便利ですが、使用範囲が狭い・シート交換の頻度や手間が面倒など明確な短所もあります。

粘着式クリーナーは100均でも購入できるので、気付いたらすぐ掃除できるよう常備しておくのもいいですね。
ほうき+ちりとりセット

掃除機では届きにくい場所を掃除でき、誰でも手軽に使いやすいほうきとちりとり。
一人暮らし向けのコンパクトサイズ&収納しやすいセットタイプなど、多くのバリエーションが販売されています。
ただし手動でゴミを集めるスタイルは、現代の生活に合わない点も見られるため、他の掃除道具と組み合わせる使い方が適しているでしょう。

コンパクトサイズは収納しやすく便利ですが、長時間使う場合は腰をかがめず使える、柄の長いタイプがおすすめです。
一人暮らしにロボット掃除機は必要?いらない?

内蔵センサーで障害物を避けながら、床を自動で掃除してくれるロボット掃除機。
家事の手間を軽減できる便利な家電ですが、決して安い買い物ではないため、一人暮らしには贅沢だと感じる方もいるのではないでしょうか。
しかし、近年のロボット掃除機はあらゆる進化を遂げていることから、一人暮らしでも活用する人が増えています。
嫌いな床掃除はロボット掃除機に頼る
— しおはる|誰でもできるシンプルライフ (@shioharu_life) September 1, 2023
一人暮らしで「ロボット掃除機使ってる」と言うと「一人暮らしって使うほど広くないでしょ」と言う人いるけど嫌なことは狭くても嫌
キレイな部屋の維持は毎日の積み重ね
嫌々やっても続かないから嫌なことはやらない工夫を
今日もありがとう、ロボット掃除機💫 pic.twitter.com/Lkg8L9UBGj
一人暮らしにロボット掃除機要らんと思ってたけど、床に物を置かなくなると聞いて、そうかその効果もあったか…となってる
— 夕陽工房 (@yuhikobo_novel) January 14, 2025
一人暮らしでロボット掃除機を使う最大のメリットは、外出中や就寝時に掃除を自動化することで、時間と労力を節約できる点です。
仕事が忙しい人や、掃除に時間を取られたくない人にとって、ロボット掃除機は非常に重宝するでしょう。
さらに「スケジュール調整」「障害物を避ける設定」「スマホ操作」などの機能を持つモデルであれば、より自分のライフスタイルに適した対応が可能です。

部屋数がそれほど多くない一人暮らしであれば、障害物を避ける設定もしやすいですね。
一方で、ロボット掃除機は高機能なものほど高価になるため、一人暮らしでは手が出しづらい点がデメリット。
数万円程度のコストをかけて時短・手間削減を取るか、その分の費用は別の使い道にあてるか、自分の暮らしと照らし合わせてよく考える必要があります。
ロボット掃除機はこんな人におすすめ
- 平日は帰宅が遅く、掃除に時間を割けない
- 部屋がフローリング中心で、段差や障害物が少ない
- 最低限の家具や物しか置かない、ミニマルな部屋で生活している
- 掃除機の音や排気が苦手で、できるだけ静かに掃除したい
- 毎日こまめに掃除するのが理想だが、実行できていない
掃除が少なく済むよう部屋を清潔に保つコツ

普段の生活で、ちょっとした工夫や習慣を取り入れることで、掃除の手間を最小限に抑えられます。
暮らしの中でちょっとした工夫をする
①なるべく床に物を置かない
床に物があるとホコリがたまりやすく、掃除が面倒になりがち。
床は常に見える状態にしておくと、掃除機やワイパーがけがすぐ済みます。
「棚の上」「引き出しの中」「壁掛け収納」などを活用しましょう。
②脱いだ服・使った物はすぐ戻す習慣をつける
脱いだ服や使ったものを放置しないだけで掃除範囲が狭くなり、視覚的にも清潔感がアップします。
毎日の「5分片付け」を心掛ければ、服や物が散らかることもありません。
③定期的に換気する
窓を開けて空気を入れ替えれば、カビや湿気の発生を抑えられます。
換気扇やサーキュレーターを活用するのも効果的。
関連記事一人暮らしで除湿機は必要か、20年経験者の後悔を基に解説
日常的な掃除習慣を身につける
①こまめに拭き掃除・ワイパーがけをする
汚れやホコリは、長く放置するほど落としにくくなります。
気付いたらすぐ拭く習慣をつければ、汚れの蓄積を防げるため掃除頻度も減らせます。
②調理後はすぐに片付け・拭き掃除をする
キッチン周りは、油汚れや調味料・粉のこぼれなどで汚れやすい場所。
調理後は洗い物をすぐ済ませる&拭き掃除をすることで、頑固な汚れを防止でき水拭きだけで対処できます。
③「ながら掃除」の習慣を取り入れる
生活の流れに掃除を組み込むことで、自然と片付きます。
例えば「歯磨き中に洗面所を拭く」「電子レンジの使用中にキッチン周りを掃除する」などです。
インテリアの工夫で掃除を楽にする
ラグやカーペットを敷かないor最小限にする
掃除機がないとゴミや髪の毛を取り切れないラグ・カーペットを、そもそも置かないか最小限に抑えれば、掃除の手間を省けます。
もし敷く場合は、小さめサイズや洗えるタイプがおすすめ。
家具は脚付きタイプを選ぶ
床と家具の間に空間があると、ワイパーやモップがスムーズに通ります。
特に、ベッドの下やテレビ台の下はホコリがたまりやすいため、掃除のしやすさを考慮するなら構造もよくチェックしましょう。
ホコリがつきにくい素材・インテリアを選ぶ
ツルツルした素材(合皮・木製・ステンレス)の家具や雑貨は、ホコリがたまりにくいので掃除しやすくなります。
もし大事な雑貨をホコリまみれにしたくないなら「棚を透明なビニールシートでカバーする」「フタ付きの収納ボックスを使う」などの方法が効果的です。
まとめ
一人暮らしで掃除機が必要か不要かは、住環境やライフスタイルによって判断が分かれます。
フローリング中心の生活であれば、ワイパーやコロコロで十分な場合もありますが、カーペットやラグを敷く場合は掃除機を持っていた方が清潔を保ちやすくなります。
また掃除機の有無に関係なく、日々のちょっとした工夫で部屋をきれいに保つことは可能なので、無理のない掃除習慣を取り入れてみてください。