一人暮らしでインターネットが必要なとき、スマホひとつで手軽に使えるテザリングは確かに便利です。
しかし「思ったより不便だった」「テザリングだけでは無理があった」など後悔の声も少なくありません。
この記事では、一人暮らしで「テザリングのみで十分な人」「光回線が必要な人」の条件に加え、ネット回線端末をレンタルで試してみる方法についても紹介します。
開通工事をしなくても、テザリングより格段に快適なネット環境が整えられます。
この記事を書いた人

- 家電レンタル7社利用経験あり
- 一人暮らし歴23年
- 家電関連記事を100本以上執筆
- 実体験ベースで丁寧に解説
テザリングの仕組みとメリット・弱点|実際の声も

テザリングとは、スマホのモバイルデータ通信を利用してインターネットに接続できる機能のことです。
ネットワーク環境がない場所でもスマホの電波さえあれば、パソコン・タブレット・ゲーム機などをインターネットに接続して使えます。
テザリングのメリット・デメリット
テザリングを利用すれば、わざわざフリーWi-FiやLAN接続できる環境へ行かなくても、パソコンやタブレットですぐインターネットが使えます。
また、自宅に固定回線やWi-Fi環境が整っていない場合でも、スマホ1台でインターネット環境を作れる点は魅力的。
ただし、テザリング使った分だけモバイルデータ通信量も増えるため、速度制限やバッテリー過剰消費などのリスクも。
テザリングの利用料金は契約先・プランにより無料or有料に分かれますが、有料の場合は月550円(税込)程度です。
テザリングの種類
| Wi-Fiテザリング | スマホと端末をWi-Fiで接続。通信速度は比較的快適だがバッテリー消費が早い。外出先では充電切れに注意が必要。 |
| Bluetoothテザリング | スマホと端末をBluetoothで接続。Wi-Fiテザリングより通信速度は劣るが、バッテリー消費は少なめ。Bluetooth対応端末が必須。 |
| USBテザリング | スマホと端末をUSBケーブルで有線接続。通信速度が安定しやすく、バッテリー消費も気にならないが、ケーブルを持ち歩く必要がある。 |
良い意見
一人暮らしにあたり、とりあえずWi-Fiは導入せずスマホでテザリングして、ノートPCをネット接続することにしました。
— のの▲△療養中△▲ (@QcbkmfkWtXAKGbz) March 21, 2025
5ヶ月経過し、私の用途の動画視聴やWeb閲覧くらいならほぼ支障ないので、Wi-Fi無しのままです。
楽天モバイルは通信に何ギガ使っても3,200円程で済むので助かっています。
一人暮らし若しくは自分しかネットを使わないなら、家の固定回線引かずに楽天モバイルのテザリングを使うのがいい。
— エリト@一人でのんびり生きてます (@elite765) February 5, 2025
仕事辞めてから外出が減ったからプラン変更を考えたんだけど、無制限プランのままにしておいて良かった
— かどや (@sgikadoya) September 1, 2024
てか一人暮らしなら無制限プランでテザリングつければそこそこ凌げる
悪い意見
とりあえずWi-Fiは便利だな…ってのが一人暮らししてから思うところさん
— あかじぞう (@Akajizou18) August 4, 2024
テザリングの限界というか、小難しさを感じるね
今まで一人暮らしだし
— ✭ (@JudyKun2) February 15, 2025
スマホのテザリングで
プロジェクターやタブレット繋いでたけど
PC買うしホームルーターセットするぞ!ってやった結果
めちゃくちゃ速くなった
最高かよ
「ホリエのWiFi」を契約
— れん (@ren_minimal) August 16, 2024
一人暮らしの通信費を抑えるため、半年程テザリングで頑張っていたけど自宅でネットに繋がらなかったり、切れたりする事が多いから新たに契約。
・1日10GBまで高速データ利用
・docomo、au、Softbank、3キャリアから最適な回線を接続
・月額4180円… pic.twitter.com/WyKMkbxxok
テザリングは固定回線(光回線)の代わりになるのか

光回線は、光ファイバーケーブルでデータを送受信するため、電磁波の影響を受けず通信速度が非常に安定しているのが特徴。
一人暮らしでテザリングが光回線の代わりになるのはどんな人か、それぞれの特徴を比較しながら解説します。
テザリングと光回線の比較一覧
| 項目 | テザリング | 光回線 |
| 通信速度 | ||
| 速度制限 | 長時間利用で制限有り | 実質制限無し |
| 利用料金 | 無料 or 550円~/月 | 約5,000~6,500円/月 |
| 即日使用 | ||
| Wi-Fi利用 | ルーターが必要 | |
| 持ち運び |
通信速度・安定性の比較
| 項目 | テザリング | 光回線 |
| 通信速度の目安 | 5~50Mbps | 200~1,000Mbps |
| 通信の安定性 | 不安定 | 常時安定 |
| 接続の切断リスク | 高い | 低い |
| ゲーム・動画向き | 軽量なら可 | ほぼ快適 |
テザリングはスマホのモバイル回線を使うため、通信速度はエリアや時間帯によって変動します。
その点光回線は、基本的に有線接続なので通信速度や安定性が抜群。
「オンラインゲーム・会議」「大容量データの送受信」などが日常的にある場合は、光回線が必須と言えます。
光回線でWi-Fi接続や複数端末の同時接続をしたい場合は、Wi-Fiルーターが別途必要です。
データ容量・制限の比較
| 項目 | テザリング | 光回線 |
| 月間データ容量 | プランにより制限有り | 無制限 |
| 速度制限の有無 | 条件を超えると制限 | 無し |
| 動画視聴/会議向け | 中画質程度なら可 | 高画質・長時間も安定 |
テザリングは月に30〜100GB程度などの制限を設けているプランが多く、数日の使用で上限に達する可能性もあります。
しかし光回線は、ほとんどの場合容量制限や速度制限がないため、一般的な一人暮らしであれば実質無制限で利用できます。
動画配信サービスを頻繁に利用したり、在宅勤務でファイルのダウンロード・アップロードを多用したりする人は、テザリングではストレスになるでしょう。
コスト面の比較
| 項目 | テザリング | 光回線 |
| 初期費用 | ほぼ無し | 工事費(1~3万円程度) |
| 月額料金 | 3,000〜6,000円(スマホ料金込) | 約5,000~6,500円/月 |
| 解約費用 | スマホと同時解約可能 | 違約金が発生する場合も |
| 周辺機器代 | スマホ本体で代用可能 | ルーター等が別途必要 |
コストに関しては、初期費用・月額費用ともにテザリングの方が安く済む傾向にあります。
光回線は工事費がかかる上に、解約のタイミング次第(3年契約の途中など)では違約金が発生するため、ライフスタイルが変わりやすい一人暮らしでは不向きなケースも。
ただし、テザリングをメイン回線にするため大容量プランへ変更する場合は、月額料金が意外と高くつくこともあるため要注意です。
テザリングで十分な人&光回線向きの人まとめ
テザリングで十分な人
- 自宅でのインターネット利用がほとんど無い
- スマホ以外の端末を利用する機会が少ない
- 無制限プランなど、回線をスマホだけで完結させたい
- 引っ越しが多い、荷物を増やしたくない
光回線向きの人
- スマホの通信制限を避けたい
- 自宅でのパソコン作業やWeb会議などが多い
- 動画視聴やオンラインゲームを快適に楽しみたい
- 複数端末を同時にインターネット接続したい
テザリングはモバイル通信頼りになるため、災害発生時や回線障害の際に復旧が遅れる可能性も。
そのため最終的には、インターネットの利用目的やライフスタイルに応じて、どちらが適しているか見極めることが重要です。
なお、物件やライフスタイルの都合で光回線を引けない場合は、このあと解説するホームルーター>>やポケット型Wi-Fi>>の導入も検討してみてください。
【光回線以外の選択肢①】ホームルーター(置くだけWi-Fi)

ホームルーターは、スマホと同じようにモバイル回線を利用してインターネット/Wi-Fiが使える、自宅据え置き型のルーターです。
光回線のような工事が不要&コンセントに挿し電源を入れるだけで、インターネットもWi-Fiもすぐ使えるのが魅力。
ホームルーターと光回線の比較一覧
| 項目 | ホームルーター | 光回線 |
| 通信速度 | ||
| 速度制限 | 基本制限無し | 実質制限無し |
| 利用料金 | 約3,800〜4,500円/月 | 約5,000~6,500円/月 |
| 即日使用 | ||
| Wi-Fi利用 | ルーターが必要 | |
| 持ち運び |
通信速度や安定性では光回線に劣るホームルーターですが、テザリングと比較すれば快適さは大きく上回ります。
筆者も実際に使いましたが、一般的なネットサーフィンやYouTube視聴などは問題ないレベルでした。
多くのホームルーターにはLANポートが設置されているため、遅延をできるだけ避けたいときは有線接続も可能。
動画編集やオンラインゲームなどをガッツリ行わないのであれば、一人暮らしで光回線がなくてもホームルーターで十分です。

ただし、インターネットを長期的に利用する予定があるのなら、安定性に優れた光回線の方が総合的に適しているかもしれません。
ホームルーター向きの人
- 開通工事は難しいけど、インターネット速度をより安定させたい
- 回線の開通工事で業者を部屋に入れたくない、立ち会いたくない
- 引っ越してすぐインターネット/Wi-Fiを使いたい
- 機械が苦手で複雑な設定や配線をしたくない
- 引っ越し時の手間をなるべく省きたい
関連記事一人暮らしで業者が怖い・家に入れたくない!回避方法を伝授
なお、ホームルーターを購入すると、月額費用+端末代で40,000~80,000円ほどかかります。
使ってみて「やっぱり光回線にすればよかった」「テザリングで十分だった」と後悔したくない方は、まずレンタルで試してみる>>のがおすすめです。
【光回線以外の選択肢②】ポケット型Wi-Fi(持ち運び型)

ポケット型Wi-Fi(モバイルルーター)は自宅でも使えますが、基本的には外出先でスマホやパソコンをよく使う人向けの端末です。
ホームルーターと同様、工事不要&簡単な設定でインターネットもWi-Fiもすぐ使えます。
ポケット型Wi-Fiと光回線の比較一覧
| 項目 | ポケット型Wi-Fi | 光回線 |
| 通信速度 | ||
| 速度制限 | 実質制限無し | |
| 利用料金 | 約3,500〜5,000円/月 | 約5,000~6,500円/月 |
| 即日使用 | ||
| Wi-Fi利用 | ルーターが必要 | |
| 持ち運び |
ポケット型Wi-Fiは小型のバッテリー式で、充電さえあればWi-Fi環境をどこへでも持って行けます。
また、ポケット型Wi-Fi経由でスマホのインターネットを使えば、通信費を削減できる可能性も。
Wi-Fiを利用すれば、スマホの回線を使わずインターネットに接続可能です。
ただし光回線やホームルーターとは異なり、1ヶ月の通信制限や容量制限が設けられているタイプが多い傾向にあります。
高画質の動画視聴や、大容量ファイルの送受信などを頻繁に利用したい場合は、機種のプランをよく確認しましょう。
ポケット型Wi-Fi向きの人
- 自宅でも外出先でもWi-Fiを快適に使いたい
- 自宅や職場以外でも日常的にPCを使いたい
- 通信速度や容量は通常利用の範囲内でいい
- 引っ越してすぐインターネット/Wi-Fiを使いたい
- できるだけ安くWi-Fiを利用したい
ポケット型Wi-Fiは種類が豊富で、どれが自分に合っているか判断が難しいツールです。
ホームルーターと同様、まずレンタルで試してみる>>ことで、より納得のいく買い物ができるでしょう。
ホームルーター・ポケット型Wi-Fiはレンタルで試せる

ホームルーターやポケット型Wi-Fiは、購入する前にまずレンタルで使い心地を試せます。
ホームルーター・ポケット型Wi-Fiがレンタル向きな理由
ホームルーター・ポケット型Wi-Fiを購入すると40,000~80,000円ほどかかりますが、レンタルなら1日400~500円程度で済むため、初期費用を大幅に抑えられます。
また、部屋の電波環境や使用感を購入前にチェックでき、合わなければ返却すれば済むので、買ったあとで「思ったより電波が弱かった」と後悔するリスクもありません。

「お金をかけずに、自分の環境にピッタリなネット端末を見極めたい」という人ほど、レンタルでの相性チェックが重宝します。
おすすめレンタルはWiFiレンタルどっとこむ
WiFiレンタルどっとこむでは「SoftBank・au・NTT docomo・UQWiMAX」のホームルーター・ポケット型Wi-Fiをレンタルできます。

1日単位でレンタルでき、短期利用から長期利用まで必要な期間だけ使えます。
本州・四国・九州地方であれば、16時までの注文で最短翌日に届き、コンビニでも24時間受取可能。
返却方法は「自宅集荷」「ポスト」「コンビニ」「空港」など幅広いので、忙しい方でも対応しやすいでしょう。
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一人暮らしに適したインターネット環境まとめ
テザリング

光回線

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ホームルーター

ポケット型Wi-Fi

テザリング利用時に注意すべきポイント

スマホのバッテリー消費対策
テザリングを利用すると、スマートフォンのバッテリーは通常よりも早く消耗します。
スマホは常に通信を行いながら、他のデバイスにも電波を送信するため、バッテリー消耗が早くなります。
特にWi-Fiテザリングは電力消費が大きく、1〜2時間の利用でも電池残量が急速に減少することも。
長時間使う場合は、下記のような対策が効果的です。
- 可能であればUSBテザリングを選ぶ(充電しながら利用可能)
- スマホを常時充電できる環境に置く
- モバイルバッテリーを携帯しておく
- 画面の明るさやバックグラウンドアプリを最小限にする
また、テザリング中はスマホが熱を持ちやすいため、風通しのよい場所に置くなどの工夫も必要です。
複数デバイス接続時の影響と対処法
テザリングは、スマホを親機として複数のデバイスを同時接続できます。
しかし、同時接続の数が増えるほど通信速度は分散し、各端末のパフォーマンスは低下。
「最大10台接続可能」とされていても、実際に安定して利用できるのは2~3台程度なので、下記のような工夫が求められます。
- 接続端末数を必要最小限に抑える
- 高速通信が必要なデバイスを優先的に使う
- 他の端末の自動同期やアップデート機能を一時的に停止する
通信制限による速度低下と回避策
多くのスマホプランでは、月間データ容量の上限を超えるとWebサイト表示すらままならなくなり、動画視聴やオンライン会議はほぼ利用不可能に。
また短期間の使用量(例:3日間で10GB)を超えた場合も、一時的な速度制限にかかる可能性があります。
通信制限を回避するための方法としては、下記が挙げられます。
- 高容量プランまたは無制限に近いプランを選ぶ
- データ使用量の多いアプリ(YouTube、クラウド同期など)を制限する
- 通信量の確認アプリで毎日チェックを行う
- 予備として格安SIMやモバイルWi-Fiを併用する
テザリングに関するよくある質問Q&A

テザリングとは何ですか?
スマホのモバイル回線を使い、パソコンやタブレットなど他の機器をインターネットに接続する機能のことです。特別なルーターを用意せずにWeb環境を整えられる点が魅力です。
テザリングは追加料金がかかりますか?
多くのキャリアでは無料で利用できますが、一部の格安SIMや旧プランでは有料オプションになっていることもあります。また、通信量はスマホのデータ通信量として消費されるため、契約プランの確認も必要です。
テザリング中にスマホを同時に使っても大丈夫ですか?
基本的には可能ですが、スマホで動画視聴や通話をすると、テザリング中の通信が一時的に不安定になることがあります。またスマホに負荷がかかり、端末が熱くなる場合もあります。
テザリングでオンラインゲームはできますか?
軽量なゲームなら可能ですが、リアルタイム通信が必要なFPSやMMORPGなどは、通信の遅延や切断のリスクがあります。ラグが致命的なゲームには、光回線など安定した環境の方が適しています。
スマホのバッテリー消費が心配です。対策はありますか?
テザリング中はスマホが常時通信を行いバッテリー消費が早くなるため、可能であればUSBテザリングに切り替えて電源供給をするか、画面の明るさ調整等を行ってください。
通信制限がかかると、どれくらい遅くなりますか?
Webサイトの読み込みすら困難で、動画視聴やオンライン会議は事実上利用できません。こまめな通信量の管理が大切です。
まとめ
- テザリングは手軽だが、安定性・容量・バッテリーに不安がある
- 光回線は強力だが、工事や初期費用がネック
- その中間として ホームルーター/ポケットWi-Fiのレンタルが最もリスクが低い
- 一人暮らしなら、まずレンタルで「自分の部屋で電波が入るか」を確認するのが最適解
一人暮らしでは、スマホでの調べものやSNSが中心であれば、テザリングだけでも十分に生活可能です。
しかし、在宅勤務や高画質の動画視聴、オンラインゲームなど通信量と安定性を求められる場面では、光回線やWi-Fi機器の導入が現実的。
またコストを抑えたい、引っ越しが多い、設置が面倒という方には、ホームルーターやポケットWi-Fiといった柔軟な選択肢も存在します。
ぜひ自分のライフスタイルやインターネットの使い方に合わせて、ストレスの少ない快適な環境を探してみてください。