電気圧力鍋はめんどくさい？デメリットはレンタルで試すのもアリ

電気圧力鍋は便利そうだけど、めんどくさいって本当？

料理が苦手でもちゃんと使いこなせる？

電気圧力鍋を買っても、使わなくなりそうで心配

電気圧力鍋は時短調理やほったらかし調理が魅力ですが、使い勝手や手入れに不満を感じる人もいます。

「忙しい日でも栄養のある料理を作りたいけれど、手間がかかるなら続かない…」そんな気持ち、ありますよね？

そんなときは、購入前にまずレンタルで使用感を試すことで、買ってから「失敗だった」となるリスクを減らす方法もおすすめ。

この記事では、電気圧力鍋のメリット・デメリットや、レンタルで試す活用方法などを詳しく解説します。

電気圧力鍋の基礎知識

まずは電気圧力鍋の基本的な特徴や、自動調理器（自動調理鍋）との違いについて簡単に解説します。

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電気圧力鍋とは

電気圧力鍋は、電気の加熱と密閉構造を組み合わせ、高温・高圧で調理する家電です。

圧力鍋と違い火を使わないため、焦げつきや火加減の失敗が起きにくく、また味がブレにくいのも特徴。

近年は「炊飯機能」「煮込み機能」「蒸し調理」などを搭載し、1台で複数の調理法に対応できるモデルも増えています。

自動調理鍋との違いと性能比較

電気圧力鍋と自動調理器はどちらも用途は似ていますが、機能と使い方に違いがあります。

項目	電気圧力鍋	自動調理器
主な特徴	圧力をかけて短時間で煮込みや加熱を行うが、かき混ぜなどは手動対応が多い	材料を入れてボタンを押すだけで、加熱・かき混ぜ・圧力・煮込みなどを自動で行う
操作性	半自動	ほぼ全自動
調理の幅	カレー・角煮・煮豆など煮込み系に特化	炒める・煮る・蒸す・無水調理・低温調理など多彩
時短効果	加熱時間が短く時短効果が大きい	加熱に時間はかかるが完全自動で時短感あり
初心者向き	慣れが必要	おすすめ

「柔らかく煮込みたい・加圧で時短したい」人は電気圧力鍋が、「かき混ぜながら調理したい、幅広いレシピ対応したい」人は自動調理器が、それぞれ向いています。

▶「自動調理器のメリット・デメリット」は、こちらの記事で詳しく解説しています。

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電気式が選ばれる理由と人気の背景

電気圧力鍋は1977年から販売されていましたが、2020年頃からのコロナ禍による「巣ごもり需要」で、販売数が一気に伸びました。

安全性や省スペース性に優れ、また同時調理が可能なので、共働き世帯を中心に時短ニーズが増加。

電気圧力鍋は販売規模の拡大を続け、賃貸住宅やワンルームでも設置・収納しやすいモデルが増えています。

近年では、1台で11役をこなせる進化系モデルも登場しました。

「電気圧力鍋は体に悪い」と言われる理由と真実

食材を加熱すると、化学反応により「アクリルアミド」という成分が発生します。

アクリルアミドは神経毒性・遺伝毒性・発がん性が指摘される物質なので「電気圧力鍋は体に悪いのでは？」と指摘する声が聞かれます。

しかし食品安全委員会によると、これまで食品中のアクリルアミドが人体へ悪影響を及ぼした例は確認されていません。（参考資料：加熱時に生じるアクリルアミドについて）

なお農林水産省によると、通常の圧力鍋で加圧調理したお米や野菜では、アクリルアミドはほとんど確認されていないことも判明しています。

農林水産省は、一般的な加圧調理によってアクリルアミドがどの程度できるか研究しました。その結果、通常の圧力鍋の調理条件で加圧調理したお米や野菜では、アクリルアミドがほとんどできないことがわかりました。

引用元：農林水産省

そもそも食品の加熱・加圧が良くないとなれば、電気圧力鍋でなくても多くの料理が「体に悪い」となってしまうので、そこまで気にする必要はありません。

もしアクリルアミドの発生を抑えたいなら「加圧調理時間を長くしすぎない」「圧力を適宜弱める」などの対策が効果的です。

圧力鍋の説明書やレシピ等を参考に、温度が120℃を超える圧力条件で調理する場合は、加圧調理時間を長くしすぎない、適宜圧力を弱めることで、さらにアクリルアミドをできにくくする効果が期待できます。

引用元：農林水産省

電気圧力鍋はめんどくさい？主なデメリット7選

電気圧力鍋は便利な一方で、使う人の生活スタイルやキッチン環境によっては不便さを感じる場面があります。

実際に使用してから「思ったより手間がかかる」と感じる人も少なくないため、よく挙げられるデメリットを確認しておきましょう。

部品が多く手入れが面倒

電気圧力鍋は本体・内鍋・ふた・パッキン・圧力弁など、複数のパーツで構成されています。

使用後はそれぞれを取り外して洗う必要があり、特にパッキンや細かい部品は油やニオイが残りやすく、食洗機では不十分な場合も。

調理時間が意外と長い

レシピに「加圧5分」と書かれていても、実際は加圧前の予熱や、加圧後の自然減圧に時間がかかる可能性があります。

自然減圧では10分以上かかることもあり、トータルの調理時間は想定より長くなりがち。

急いで食事を用意したいときは、この待ち時間がストレスになることもあります。

一部メニューでは下ごしらえが必要

電気圧力鍋は万能ではなく、料理によっては「事前に炒める」「焼き色をつける」などの工程が必要です。

香ばしさを出す料理やアクの多い食材を使う場合は、別の鍋やフライパンを用意しなければなりません。

調理中に味見やアク取りができない

加圧調理中はふたを開けられないため、途中で味の確認やアク取りができません。

減圧終了まで調整できないので、煮込み料理でアクをしっかり取りたい人や、味見しながら調理したい人には不向きな場面があります。

本体サイズが大きく収納に困る

電気圧力鍋は内部に圧力構造を備えるため、高さや幅が大きくなりがち。

キッチン台へ常設するにはスペースを取りますし、収納棚にしまう場合も重さがネックになります。

容量が大きいモデルほどサイズも重さも増すため、頻繁に出し入れする場合は負担に感じやすいでしょう。

自動メニューや予約調理できる料理の制限

自動メニューや予約調理は便利ですが、すべての料理に対応しているわけではありません。

特に予約調理は、食材の傷みや衛生面を考慮するとレシピが限られます。

使用頻度が低いと置物化するリスク

便利さを期待して購入しても、日常的に使わないと収納スペースを占有するだけになります。

特に下ごしらえや片付けが面倒に感じる人は、数回使用後に棚の奥で眠らせてしまうケースも少なくありません。

時短・ラク・美味しい！電気圧力鍋のメリット6選

電気圧力鍋は時短や安全面だけでなく、料理の幅を広げる機能も豊富です。

忙しい日でも栄養のある料理を手軽に作れるほか、キッチン環境や生活スタイルの改善にもつながります。

料理が苦手でもスイッチを押して待つだけ

電気圧力鍋は、食材を入れてスイッチを押せば、火加減や時間の調整は自動進行です。

火を通しすぎると食感が悪くなる肉や魚でも、電気圧力鍋なら適度な火加減に自動調整されるため、美味しく仕上がります。

調理中に別の家事や休憩ができる

加圧中は機械がすべて管理するため、キッチンを離れてほったらかし調理ができる点も魅力です。

時間の使い方が柔軟になり、家事の効率が大きく向上します。

調理のレパートリーが広がる

電気圧力鍋一台で、下記の調理法に対応できます。

• 煮込み
• 蒸し
• 無水
• 低温調理
• 発酵

チャーシュー・ローストビーフ・ヨーグルト・甘酒なども作れますし、付属レシピやアプリで新しい料理にも挑戦できます。

複数の調理家電を揃える必要がなく、省スペースで多機能な調理を楽しめるでしょう。

火を使わず夏場でも快適に調理可能

ガス火調理ではキッチンの温度が上がり、冷房の効きも悪くなりますが、電気圧力鍋なら室温への影響は小さく済みます。

例えば真夏に煮込み料理やスープを作っても、顔に熱気が直接あたることもありません。

食材の旨味や栄養を保持できる

電気圧力鍋は高圧で短時間加熱するため、ビタミンやミネラルの損失が少なく、食材の水分や香りが保持されます。

具体例

トマトカレー	無水調理でトマトの水分だけで煮込むと、酸味と甘味が凝縮し濃厚な仕上がりになる。
かぼちゃスープ	水を加えずに蒸し煮にすることで、かぼちゃ本来の甘みとβカロテンをキープできる。
ブロッコリーの蒸し煮	茹でるよりビタミンCの損失が少なく、色も鮮やかに仕上がる。
根菜の煮物	短時間で火が通るため、食物繊維やポリフェノールが残りやすい。
レンズ豆のスープ	煮崩れしにくく、鉄分やタンパク質を効果的に摂れる。

健康志向の人や素材の味を活かした料理を作りたい人には、最適な調理家電と言えます。

稼働音が控えめ

電気圧力鍋は加圧や減圧の制御を電気的に行い、内部の圧力をゆっくり調整する構造なので、従来の圧力鍋よりも稼働音が静かです。

従来の圧力鍋では、圧力到達後に「シューッ」という高い蒸気音が続きますが、加熱と圧力保持を自動制御する電気式はこの音が最小限に抑えられます。

音が静かであれば夜間・早朝でも気にせず調理できますし、ワンルームや壁の薄い集合住宅では近隣への騒音配慮にもつながります。

電気圧力鍋が向いている人・向いていない人まとめ

向いている人

忙しい日常で「ながら調理」をしたい人や、省スペースで調理家電を集約したい人には、特に向いています。

向いていない人

このような場合は、フライパンや電子レンジを使った時短レシピや、自動調理鍋の方が満足度が高くなる可能性があります。

実際の利用者が語るリアルな声

使って良かった声

炊飯器より美味しく炊けるし、低温調理もできて最高。

この1年で勝ったベストオブ家電は、間違いなく電気圧力鍋。

これから一人暮らしする人に助言。炊飯器買わずに電気圧力鍋を買え。

時短できる便利グッズで、社会人の心強い味方。

材料切って鍋に入れてスイッチ入れたら、風呂入ってる間に完成してる。

味噌汁は具と味噌を入れて5分、煮物系もカレーも材料投入後10分、食生活が豊かになった。

不便に感じた声

自動調理は魅力的に見えるけど、食材を切るところがまずハードル高い。

洗うパーツ多そうだし、使いこなせず置物化しそう。

煮詰める・炒めるの工程ができないタイプで不便。

購入前にレンタルで手軽に試すのもアリ

電気圧力鍋は決して安い買い物ではないので、購入してから「思っていた使用感と違った」「やっぱり必要なかった」と後悔するのは避けたいですよね。

そんなときは、14泊15日4,000円前後から利用できるレンタルで試すのがおすすめです。

▶家電レンタルのデメリットや利用者の体験談は、こちらの記事で詳しく解説しています。

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実際のサイズ・使用感・手入れの手間を確認できる

事前にサイズを確認していても、実際に置いてみると意外に大きくスペースが必要かもしれません。

また、実際に炊飯・煮込み・低温調理を試したり、予熱・減圧の所要時間や洗い物の負担も確認できます。

他にも下記の項目をチェックすることで、より納得のいく購入ができるでしょう。

人気メーカーや高性能モデルを低コストで試せる

家電レンタルサービスでは、ティファール・アイリスオーヤマ・シロカ・タイガーなど、人気メーカーの電気圧力鍋を2週間～1ヶ月単位で利用できます。

購入すると2～5万円する高性能モデルも、レンタルなら数千円で試せる点も魅力。

電気圧力鍋をレンタルできるサービス一覧

※価格はすべて税込、料金プランは一例

ゲオあれこれレンタル	パナソニックSR-MP300 3L14泊15日4,170円or月額1,720円 ティファールCY8708JP 3L14泊15日4,320円or月額1,050円 シロカSP-2DM251 2.4L14泊15日3,880円or月額1,500円 ギフモDS-1D 4.8L14泊15日4,010円or月額1,320円　他 ▶公式サイトを見る 関連記事ゲオあれこれレンタルの体験レビュー・評判・口コミ
レンティオ	タイガーCOK-B220 2.2L14泊15日5,480円or月額2,300円 アイリスオーヤマPC-MA4-W 4L14泊15日5,480円or月額1,500円 シロカSP-5D151 2.2L月額2,000円 ティファールCY353AJP 3L14泊15日6,380円or月額2,400円　他 ▶公式サイトを見る 関連記事レンティオの体験レビュー・評判・口コミ
モノカリ	パナソニックSR-MP300 3L14日間5,480円 ▶公式サイトを見る 関連記事モノカリの体験レビュー・評判・口コミ
エアクロモール	シロカSP-5D151 2.2L3,250円/月(いつでも返却可)or2,860円/月 ▶公式サイトを見る

▶各サービスの詳細は、こちらの記事で詳しく解説しています。

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電気圧力鍋を選ぶときのポイント

電気圧力鍋を選ぶときは容量や機能だけでなく、日常での使いやすさや設置環境も考慮する必要があります。

ここでは、失敗を防ぐための4つの視点を紹介します。

洗いやすい構造・パーツ数で選ぶ

お手入れのしやすさは、継続利用できるかどうかに直結します。

パーツが多いと洗い物の手間が増えるため、構造がシンプルなモデルを選びましょう。

容量と置き場所に合うサイズを選ぶ

一人暮らしや二人暮らしなら2〜3L、家族向けなら4L以上が目安です。

ただし容量が大きいとサイズも大きくなるため、設置スペースを確保できるか確認しましょう。

自動減圧や多機能性など便利機能を比較

多機能性は調理の幅を広げますが、使わない機能が多いと宝の持ち腐れになります。

よく使いそうな調理法を想定して機能を選びましょう。

デザイン・価格・対応レシピ数もチェック

頻繁に使う家電の場合はデザインも重要ですし、また対応レシピ数が多いと調理の幅が広がります。

価格は機能＋耐久性のバランスを見極めて選ぶといいでしょう。

初めてでも失敗しない活用術

電気圧力鍋は便利ですが、初めて使うときは加圧・減圧のタイミング、味付けの調整などで戸惑うことがあります。

ここでは、初心者でもすぐに慣れて継続利用できるための4つのコツを紹介します。

初心者は定番メニューから始める

まずはカレー・シチュー・豚の角煮など、公式レシピや付属レシピに載っている定番料理から始めましょう。

これらは加圧時間や材料の分量が安定しているため、失敗しにくいメニューです。

慣れてきたら加圧時間をアレンジしたり、調味料を変えて自分好みの味に調整したりすると、料理の幅が広がります。

下ごしらえの時短テクニックを取り入れる

電気圧力鍋でも、食材のカットや下味付けは必要な場合があります。

忙しい日は「カット済み野菜」「冷凍カット肉」なども活用しましょう。

• スーパーのカット野菜を使用
• 前日に下味をつけて冷蔵保存
• 冷凍ストックを活用して時短調理

こうした工夫で、調理開始までの手間を大幅に減らせます。

作り置きや冷凍保存との組み合わせで効率化

作り置きを習慣化すると、平日の食事準備が格段に楽になります。

電気圧力鍋で大量調理したカレーやスープは、小分けにして冷凍保存するのがおすすめ。

解凍時は電子レンジや鍋で加熱すれば、作りたてに近い味を楽しめます。

洗い物を減らす調理の工夫

パーツの洗浄や片付けが面倒だと使用頻度が下がります。

洗い物を減らすための工夫として、調理用クッキングシートや蒸し用のシリコンカップを活用しましょう。

また、調理後すぐに内釜や部品をぬるま湯に浸けておくと、汚れが落ちやすくなります。

まとめ

電気圧力鍋は、材料を入れてスイッチを押すだけで多彩な料理が作れる便利な家電です。

自分の暮らしに合ったモデルを選び、無理のない使い方を見つけることで、調理の時短と生活の快適さを両立できます。

忙しい日でも温かく栄養のある食事を楽しみたいなら、まずは短期レンタルで使い心地を試してみましょう。