急な引っ越しが決まったり、電気・ガス・水道などの手続きに追われたりで、インターネットの開通が間に合わなくなることがあります。
開通が遅れると、リモートワーク・オンライン授業や動画視聴など、日常的にインターネットを利用する人にとっては大問題ですよね。
しかし開通が間に合わない場合でも、インターネット環境を整える方法がいくつかあります。
この記事では、引っ越しでインターネット開通が間に合わない・すぐに使いたい場合の対処法に加え、いずれ退去する際の回線撤去についても詳しく解説します。
インターネットの利用目的によっては、光回線以外の方法で十分なケースもあります。
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- 一人暮らし歴23年
- 家電レンタル7社利用経験あり
- 家電関連記事を100本以上執筆
- 実体験ベースで丁寧に解説
光回線は本当に必要?別の方法で十分な場合も

インターネット=光回線が当たり前と考えてしまいがちですが、光回線がなくても無線接続の「ホームルーター」「ポケット型Wi-Fi」があればインターネットを日常的に利用できます。
どちらも工事不要&最短即日発送なので、インターネットがすぐに利用できます。
ただし下記に該当する場合、やはり通信速度や安定性に優れた光回線が最適と言えます。
光回線向きの人
- パソコン作業やWEB会議をストレスなく進めたい
- スマートフォンの通信制限をできるだけ避けたい
- 高画質の動画を快適に再生したい
- データ容量を多く消費する作業(動画編集・オンラインゲーム等)の頻度が多い
【①日常的に継続利用したい場合】インターネット開通が間に合わない時の対処法
インターネットの使用目的によっては、光回線以外の方法を選んだ方が良い場合もあります。
- ホームルーター(据え置き型Wi-Fiルーター)を利用する
- ポケット型Wi-Fi(持ち歩ける小型Wi-Fiルーター)を利用する
ホームルーター(据え置き型Wi-Fiルーター)を利用する

ホームルーターは、スマートフォンのようにモバイル回線を利用してインターネット/Wi-Fiが利用できる、自宅据え置き型のWi-Fiルーターです。
光回線のような工事が不要で、コンセントにさして簡単な設定をするだけで済むのが魅力。

光回線より通信速度や安定性では劣るものの、インターネットはWEB閲覧・検索や動画視聴程度の利用であれば、そこまで支障はありません。

ホームルーターは速度制限が気になるところですが、多くの機種はデータ容量無制限で使えます。
光回線のように面倒な設定や配線作業もないため、機械が苦手な方でも安心。
なお、ホームルーターを購入すると40,000~80,000円程度かかるため、性能を試してみたい方はレンタル利用>>がおすすめです。
ポケット型Wi-Fi(持ち歩ける小型Wi-Fiルーター)を利用する

ポケット型Wi-Fiは、持ち歩ける小型Wi-Fiルーターのことで「モバイルWi-Fiルーター」と呼ばれることもあります。
基本的には外出先でのインターネット利用メインの人に重宝されています。

ポケット型Wi-Fiでスマートフォンを使えば、通信費を安くできる可能性が高くなります。
ただし、1ヶ月のデータ容量を設けているタイプが多いため、自宅でのメイン使いには不向き。
ポケット型Wi-Fiもホームルーターと同様、購入する場合は数万円かかりますが、レンタル利用>>で気軽に試せます。
【②開通まで一時しのぎしたい場合】インターネット開通が間に合わない時の対処法
インターネット回線開通までのつなぎとして、下記3パターンの方法があります。
- Wi-Fiレンタルを利用する
- スマートフォンのテザリング機能を使う
- フリーWi-Fiスポットを利用する
Wi-Fiレンタルを利用する
WiFiレンタルどっとこむでは、急な引っ越しで開通工事が間に合わない方のために、Wi-Fi端末のレンタルサービスを提供しています。


最短で翌日に到着するので、引っ越し直後でもインターネットがすぐ使えます。
また、光回線の開通工事が予定より遅れた場合でも、手続き無しで利用を延長可能。
一時的でも安定したネット環境を求めるなら「ホームルーター」がおすすめです。
返却方法は「自宅集荷」「コンビニ」「ポスト」などが用意されているため、忙しい方でも安心です。

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スマートフォンのテザリング機能を使う

スマートフォンのテザリングはモバイルデータ通信を使い、パソコンやタブレットをインターネットに接続できる機能のことです。
テザリングは長時間利用には向かないものの、短時間利用であればそれほど支障はありません。
機種によってテザリングは有料オプションになっていますが、料金はせいぜい500円程度。
光回線開通までの一時しのぎとして、手軽にできる代用手段と言えます。
関連記事一人暮らしはテザリングで十分?光回線との違いを徹底比較
フリーWi-Fiスポットを利用する

光回線が開通するまでの間、下記のような「無料のフリーWi-Fiを利用できるスポット」でしのぐ方法もあります。
- コンビニ
- カフェ、喫茶店
- ファミレス、ファーストフード店
- 公共施設
- 公共交通機関
- 自治体提供の公共Wi-Fi
フリーWi-Fiは街中のさまざまな場所で利用でき便利ですが、下記のようなセキュリティ対策を徹底する必要があります。
- 提供しているWi-Fiの名称と接続先の名称が同じか確認する
- 鍵マーク付きではない、暗号化されていないWi-Fiは利用しない
- 個人情報を入力しない
- 必要なとき以外は接続しない(自動的に接続される可能性がある)
- 周囲からパソコン画面などを見られていないか注意する
引越し前にインターネット開通を間に合わせるための準備

次の引っ越し時にはインターネット開通をスムーズに進められるよう、準備の流れを押さえておきましょう。
また、引っ越し先でWi-Fiやルーターをそのまま使えるかどうかについても、併せて解説します。
インターネット回線の申し込み時期と手続きの流れ
光回線を開通させる場合は工事を伴うため、申し込んでから実際に利用できるまで1ヶ月以上かかる場合もあります。
そのため引っ越し日から逆算して、余裕を持ったスケジュールで手続きを進めることが重要です。
手続きは引っ越しの1ヶ月前までに、遅くても2週間前には済ませておきましょう。
申込の手順
対応エリアをチェック
希望するプロバイダーのサービスが、引越し先のエリアに対応しているか確認する。
プランの選択
通信速度・料金・セット割等の有無を比較し、適したプランを選ぶ。
申し込み手続き
ホームページor店舗で申し込みを完了させる。
開通工事の調整
工事が必要な場合、管理会社や大家に許可を取る。基本的に立ち会いが必要。
利用開始
開通工事が完了後、ルーターの設置や接続設定を行う。
開通工事の申し込みは繁忙期を避け早めに
引っ越しシーズンである3~4月は、開通工事の申し込みが集中して混雑する可能性があります。
予約が取れないと1ヶ月以上待たされることもあるため、可能であれば早めに申し込んでおきましょう。
申し込んでも工事日がすぐに決まるとは限らず、調整に数日かかることも考えられます。
現在契約中の回線を引き継げる?
現在使っているインターネット回線を、引っ越し先でそのまま使えるかどうかは、契約しているプロバイダと引っ越し先の対応状況によって異なります。
引き継ぎ可能なケース
- 同じ光回線サービスの提供エリア内に引っ越す(例:フレッツ光 → フレッツ光)
- 同じマンション・アパートで回線がすでに導入されている
引き継げないケース
- 引越し先が現在のプロバイダーの対応エリア外
- 光回線からCATVやマンション専用ネットに変更する必要がある
なお、光回線を乗り換えれば「通信費節約」「通信環境改善」「割引特典・キャッシュバック」などのメリットを得られる場合があります。
乗り換えの手間が面倒に感じてしまいますが、少し頑張れば長期的にはお得になるかもしれません。
引越し先でWi-Fiやルーターをそのまま使える?新規契約とどっちがいい?
現在使っているWi-Fiサービスは、引っ越し先が対象エリアであれば継続利用できます。
また、光回線の場合は
- 回線の引き込み工事が可能
- 無料Wi-Fi付き物件などすでに環境が整っている
などの環境であれば、そのまま使い続けられます。
上記の条件を満たしていない場合は、Wi-Fiの新規契約or乗り換えの手続きが必要です。
引っ越しを機にWi-Fi環境を改善したいからと、乗り換える人も少なくありません。
場合によっては、乗り換えキャンペーンやキャッシュバック適用によって、結果的に新規契約や乗り換えの方がお得になることもあります。
ただし、利用中のサービスを解約するタイミングによっては、解約金や手数料が発生する場合もあるのでご注意ください。
なお、ホームルーターやポケット型Wi-Fiなどは回線の引き込み工事が不要なので、引っ越し先でもそのまま利用できます。(※転居手続きは必要)
退去時に「光回線の撤去が間に合わない!」を防ぐ対策

賃貸で部屋を退去する際、光回線の撤去が必要な場合と不要な場合があります。
撤去の手続きが遅れ次の入居者に影響が出てしまい、迷惑料支払いを提示されたというケースもあるため、適切な対策を押さえておきましょう。
光回線の撤去を忘れた、間に合わなかった場合のリスク
退去までに光回線の撤去工事を行わなかった場合、下記のリスクが考えられます。
- 契約期間の延長
- 撤去完了までの家賃支払い
- 違約金の発生
撤去が間に合わないと契約期間が延長されるため、その分の家賃を月額もしくは日割りで支払わなければなりません。
また、回線を撤去せず放置したまま退去した場合、原状回復義務を怠ったことになるので、違約金の対象となる可能性も。
引っ越しが決まったら、光回線の撤去手続きは優先して早めに行いましょう。
光回線の撤去が不要なケース&必要なケース
撤去は不要
- 光回線が共用設備として導入されている
- 管理会社や大家から撤去不要の了承を得ている
- 次の入居者が同じ回線を使う予定がある
撤去が必要
- 管理会社や大家から撤去を指示された
- プロバイダーの契約条件で撤去が必要とされている
元から回線が導入されている建物であれば、原状回復義務がないため撤去は必要ありません。
また、次の入居者が同じ回線を利用する場合、撤去を行わず契約を引き継ぐケースも稀にあります。
回線の引き込み工事をした場合は、次の入居者の回線利用時に支障が出ることもあるため、基本的には撤去工事が必要です。
光回線の撤去にかかる費用
撤去費用はサービスや住居形態によって異なりますが、1~3万円程度が相場です。
ただし回線を乗り換える場合、サービスによっては撤去費用について「全額負担」「○万円分還元」などのキャンペーンを実施しています。
引っ越しのタイミングで乗り換えを検討している方は、キャンペーン内容も確認しておきましょう。
光回線を撤去する流れ
光回線の撤去には、プロバイダーや回線業者への手続きが必要です。
撤去作業には業者の派遣が必要な場合もあるため、早めの対応が求められます。
プロバイダへ解約申込
電話orオンラインで解約手続きを行います。契約解除料が発生する場合があるため、事前に契約内容を確認しておきましょう。
撤去工事の日程を調整
引っ越しシーズンで混みやすい3~4月はなるべく避け、早めに申し込む。
撤去作業の立ち会い
配線・ONU・ファイバーケーブルなどの取り外しが行われる。
レンタル機器を返却
ONUやルーターなどのレンタル機器がある場合、指定の住所へ返送する。
撤去は基本的に立ち会う必要がありますが、管理会社や大家に相談すれば、代わりに立ち会ってくれるケースもあります。
まとめ
光回線は何かと手続きが多いため、インターネットの利用頻度によっては意外に必要ないかもしれません。
迷ったら、まず短期間だけレンタルで乗り切るのが手っ取り早い方法です。
また、回線開通時も撤去時も混みやすい3~4月は避けつつ、引っ越しの1~2ヶ月前には申し込みを済ませておきましょう。