食洗機(食器洗い機、食器洗い乾燥機)は、一人暮らしを快適にしてくれる便利な家電ですが、誰にでも向いているわけではありません。
筆者は一人暮らしで食洗機を使っていた時期もありましたが、デメリットが多かったこともあり現在は手放しています。

食洗機は高い買い物でしたが、元を取れるほどの活用はできませんでした…。
この記事では、筆者が一人暮らしで食洗機を使って分かったメリット・デメリットや、後悔しないためにレンタルで試す選択肢などについて、詳しく解説します。
この記事を書いた人

- 一人暮らし歴23年
- 家電レンタル利用歴2年
- 家電関連記事を100本以上執筆
- 季節家電は毎年レンタルを利用
- 実体験ベースで丁寧に解説
一人暮らしで食洗機を使った実体験|メリットデメリットの本音
筆者は、自炊の頻度が多かった時期に食洗機を導入し活用していましたが、現在は「いらない派」に。
実際に食洗機を使い続けて判明したメリット・デメリットについて、リアルな本音を紹介します。
メリット|買ってよかったと思った瞬間4選

一人暮らしの環境によっては、食洗器は最高の味方になってくれます。
自炊頻度が高いと効率的
筆者は自炊中心の生活をしていた頃、食洗機のおかげで洗う時間を大幅に短縮できました。
食器を食洗機に入れてボタンを押すだけなので、手洗いする分の時間を他のことに使えて効率的です。
お弁当も作り「3食ほぼ自炊」という生活なら、洗う手間を最小限に抑えられるメリットは非常に魅力的と言えます。

自炊に限りませんが、一人暮らしで自分事になってから気付くことは多いですね。
ズボラでも洗い物をため込まない
一人暮らしは自分しかいないので、特にズボラな性格だと洗い物を後回しにしがちです。
しかし食洗機を使えば、使い終わった食器をそのまま入れるだけなので、片付けのハードルが一気に下がります。
「洗い物をため込んだまま寝てしまう」クセがある人でも、寝る前にボタンだけ押しておけば、翌朝には自動的に洗浄完了。
水切りカゴへ積まずに済むだけでも楽
食洗機の「乾燥まで自動で終わる」機能は、意外に大きなメリットです。
手洗いの場合、洗った食器を水切りカゴに移し、乾くまで待つor拭いてから収納する必要があります。
その点食洗機なら、稼働後にそのまま棚へ戻すだけなので、片付けの流れが効率化されますね。
寒い季節の水仕事も苦にならない
冬場の洗い物は「冷たい水で耐える」「手袋を着用」「お湯が出るまで少し待つ」のいずれかになります。
しかし食洗機なら、冬場でも素手で作業せずに済みますし、手荒れや乾燥肌を気にする必要もなし。
また、人によっては洗剤で肌荒れすることもあるため、食洗機があると安心です。

筆者は乾燥する時期に洗い物をすると、指先が特に荒れてしまいます…。
デメリット|やっぱりいらなかったと感じた理由7選

食洗機は時短や効率面のメリットがある一方で、やはり一人暮らしでは不便な点も多くありました。
1人分なら手洗いの方が早い
一人暮らしで使う食器の量は限られているので、頻繁に自炊をしないなら洗い物も大した手間ではありません。
手洗いはせいぜい3~5分で終わりますが、食洗機はセット~洗浄・乾燥完了まで1時間以上かかります。
1人分なら、サッと洗ってそのまま置いておけば乾きますし、食後すぐ洗う習慣をつければ十分だったりします。

食器を食洗機に入れる手間すら、だんだん面倒になっていくのが現実でした…。
キッチンのスペースを圧迫する
一人暮らし用のキッチンは狭く、調理スペースと水回りが兼用になっている物件が多くあります。
そこに食洗機を設置すると、まな板を小さいものに買い替える手間が発生したり、排水の動線が邪魔されたりします。
コンパクトサイズの食洗機もありますが、コンセントをうまく配線できないと詰みます。

冷蔵庫の上に食洗機を置く人もいますが、水漏れしたときが不安ですね。
1人用だと鍋やフライパンが入らない
1人用のコンパクト食洗機は容量が限られており、鍋やフライパンが収まらないこともあります。
その結果、鍋やフライパンは結局手洗いすることになるため、食洗機の時短効果が中途半端に。
また、食洗機では洗えない食器もいくつかあるので、モデルごとに対応しているか確認する手間も発生します。
メンテナンスの手間が面倒
食洗機は洗って終わりではなく、庫内の水垢・排水フィルターの汚れ・ドアパッキンのカビなどを、定期的に掃除しなければなりません。
もしメンテナンスを怠ると洗浄力が低下したり、油汚れが食器に付いたりなどの原因になります。
何かと忙しい一人暮らしでは、食洗機の手入れより他に優先したいことがたくさんありますね。
手洗いの水道代より電気代の方が高い
1人分の食器なら、手洗いに使う水は大した量ではありません。
手洗いの水道代よりも、筆者個人は食洗機にかかる電気代の方が高くつくと感じます。
食洗機を1回使う電気代は数十円程度でも、積み重なればそれなりの金額になってしまいますね。

食洗機は専用洗剤を使いますが、通常の食器用洗剤より高めです。
稼働音がそれなりにある
食洗機の稼働中は、運転音がそれなりに発生して響きます。
集合住宅では昼間ならまだしも、夜間や早朝に使うと近隣への騒音を気にしてしまい、使用を控えたくなります。
静音設計タイプもありますが完全な無音ではないため、音に敏感な人や防音性が低い環境では、ストレスにつながるかもしれません。
洗う食器を最低限に減らせばいい
そもそも洗うのが面倒なら、使う食器を減らす選択肢もあります。
「ワンプレートで主食とおかずを一緒に盛る」「鍋で調理してそのまま食べる」などの工夫で洗い物を減らせます。
他に、レンジで使う食器などを最低限持っておけば、手洗いの負担は軽くなるでしょう。

使い捨てられる紙皿や紙コップを使うのもひとつですね。
一人暮らしで食洗機が必要な人&不要な人の判断基準

おすすめの人
- 平日は忙しく夜の食器洗いが負担になる
- 自炊頻度が高く1日10点以上の食器を使う
- ためた洗い物が心理的ストレスになる
- 乾燥機能付きで片付けまで自動化したい
- 手荒れしやすく水仕事を避けたい
- 洗い物を減らす工夫ができる

食器を洗ったあとの「乾かす→戻す」までが億劫に感じるなら、導入する価値は高いですね。
やめた方がいい人
- 食器を使う量が1〜2点に限られる
- 自炊をほとんどせず洗い物の頻度が低い
- キッチンが極端に狭く置き場所がない
- 洗い物をすぐ手洗いする習慣が身についている
- 電気代や水道代に細かく気を配っている
- 機械のメンテナンスが面倒に感じる

高額の食洗機を購入してから「結局使わなかった」と後悔するのが不安なら、まず格安レンタルで試すのがおすすめ!次の項目で詳しく解説します。
一人暮らしで後悔しないために|まずはレンタルで試すのもアリ
食洗機はコンパクトサイズでも25,000~30,000円程度はするので、購入してから「やっぱり必要なかった」となるのは避けたいですよね。
そんなときは、月額2,000円前後から格安利用できるレンタルで、性能や使用感を手軽に体験してみるのがおすすめです。

筆者は高い買い物で失敗したので、レンタルで試しておけばよかったと後悔しています。

▶家電レンタルのデメリットや利用者の体験談は、こちらの記事で詳しく解説しています。
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家電レンタルのメリット・デメリットを一人暮らし目線で解説
購入による後悔や失敗を防げる
購入前にサイズや性能を確認していても、実際に使ってみると下記のように感じることも珍しくありません。
- 置いてみたらサイズが大きすぎた
- 思ったより洗える量が少ない
- 食器を毎回入れるのが意外に面倒
その点レンタルであれば、お手頃価格で数週間~1ヶ月程度の継続利用ができるため、自分に適しているかどうかを冷静に判断できます。
もし合わなかったら返却すれば済みますし、逆に使い心地がよかったらそのまま購入できるサービスもあります。

そのまま購入すれば、返却や新品購入の手間も省けますよ。
高性能モデルも手軽に体験できる
レンタルなら、数万円~10万円以上の高性能モデルを月数千円程度で利用できるため、手軽にワンランク上の家電体験ができます。
特に「衛生面が気になる」「油汚れの多い料理をよくする」などの人にとっては、高い洗浄力や乾燥機能を備えた食洗機が安心。
普段は買えないようなモデルを試し、ちょっと贅沢な気分を無駄なく取り入れられる点も、レンタルの魅力です。
食洗機をレンタルできるおすすめサービス
※価格はすべて税込、料金プランは一例
ゲオあれこれレンタル | タンク式食洗機(食器11~12点) 月額1,883円(最低レンタル期間3ヶ月) 超音波食洗機 ・7泊8日5,570円~ ・月額1,810円(最低レンタル期間3ヶ月) ▶公式サイトを見る 関連記事ゲオあれこれレンタルの体験レビュー・評判・口コミ |
レンティオ | 食器洗い乾燥機(食器6点) ・14泊15日8,180円~ ・月額3,120円~ 食器洗い乾燥機(食器12点) ・30泊31日9,280円~ ・月額3,600円~ 2WAY食器洗い乾燥機(食器16点) ・14泊15日7,980円~ ・月額2,980円~ 他多数 ▶公式サイトを見る 関連記事レンティオの体験レビュー・評判・口コミ |
モノカリ | 食器洗い乾燥機(食器12点) 14日8,000円~ ▶公式サイトを見る 関連記事モノカリの体験レビュー・評判・口コミ |
ラクリアーズ | 食器洗い乾燥機(食器6点) 月額4,070円(1年契約、新品) 食器洗い乾燥機(食器15点) 月額3,610円(1年契約、新品) ▶公式サイトを見る |
スクロールできます→
サービス | 最低利用 期間 | 新品 中古 | レンタル品 購入 | 配送料 | 故障等の対応 | 対応エリア | リンク |
ゲオあれこれレンタル 家電・カメラ・PC等を手軽に使える | 短期:3泊4日 月額:1ヶ月 | 新品 中古 | 往復送料無料 (北海道、沖縄以外) | 軽度なら最大5,000円まで負担 | 全国 | ||
レンティオ 月間利用15万人&商品数6,720種 | 商品ごとに異なる | 新品 中古 | 無料 | 過失無し:無償、過失有り:2,000円まで負担 | 全国 | ||
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ラクリアーズ すべて新品で生活に彩りと豊かさ | 1年 | 新品 中古 | 無料 | 原則弁償代金負担無し | 福岡,山口,広島,島根,鳥取,岡山,兵庫,大阪,京都,奈良,愛媛,香川,東京,千葉,神奈川,埼玉 |
▶各サービスの詳細は、こちらの記事で詳しく解説しています。
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【2025年版】家電レンタルサービスおすすめ8選を比較
一人暮らし向け食洗機の選び方と注意点

「タンク式 or 分岐水栓式」の特徴と選び方
一人暮らし用の食洗機は、大きく分けて「タンク式」と「分岐水栓式」があります。
タイプ | 特徴 |
タンク式 | 給水タンクに水を注ぐだけで使える。工事不要。 |
分岐水栓式 | 水道から直接給水。分岐水栓の工事が必要。 |
分岐水栓式は高機能ですが、工事が必要で費用もかかるため主に家族向け。
設置のしやすさや工事不要という点で、賃貸物件ではタンク式が選ばれやすいです。
毎日 or 週何回使う?実際の運用を想定
食洗機は使う頻度によって、満足度が大きく変わります。
- 週に1〜2回しか使わない→手洗いで十分かもしれません。
- 1日1回以上食器を洗う→食洗機の恩恵をしっかり感じられます。
どれくらい使うかを事前にイメージしてから選べば、後悔を避けやすくなります。
設置スペース・配線・給排水の条件を確認
本体サイズだけでなく、排水ホースの長さや背面のスペース、周囲に熱がこもらないかなども確認しましょう。
特に、シンクに排水ホースを固定できるかどうかは事前確認が必要です。

コンセントの位置によっては、延長コードが必要になりますね。
洗浄力・容量・静音性・乾燥機能を比較
製品によって、洗浄力・音の大きさ・乾燥性能には差があります。
静音性が低いモデルだと、夜間や早朝に使用しづらいかもしれません。
また、容量も機種によりまちまちで、1〜2人用でも大皿が入らない製品もあるため注意が必要です。

乾燥機能なしで、洗浄だけできる食洗機もありますよ。
食器の清潔さを重視したいなら除菌・脱臭機能
強いニオイのあるカレーなどを使った食器の場合、洗浄後に庫内でニオイが残る場合があります。
しかし、除菌・脱臭機能を備えた食洗機であれば、より食器の清潔さを保ちやすくなります。
もしニオイが気になるなら、食洗機使用前に食器をある程度洗っておきましょう。
一人暮らし向けのおすすめ食洗機3選

一人暮らしに人気のおすすめ食洗機3選を紹介します。
なお紹介する3点は、すべて工事不要&コンパクトサイズです。
パナソニック 食器洗い乾燥機 SOLOTA NP-TML1-W
サイズ | 幅31×奥行22.5×高さ43.5cm |
容量 | 10リットル |
幅31cm×奥行22.5cm(ほぼA4ファイルサイズ)と、一人暮らしのキッチンにも置きやすいコンパクト設計です。
6点の食器が入り、強力水流による洗浄から乾燥までしっかり仕上げます。
ストリーム除菌洗浄を備えているので、洗うと同時に除菌も可能です。
アイリスオーヤマ 食器洗い乾燥機 ISHT-5000-W
サイズ | 幅約42×奥行約44.5×高さ約43.5cm |
コンパクトながら食器15点が入るサイズなので、自炊メインで洗い物が多くなる一人暮らしにピッタリ。
標準・念入り・お急ぎなど、食器の種類や汚れ具合に応じて洗浄コースを変えられます。
ヒーターを使わず乾燥させるため、電気代を抑えられるところも嬉しいポイントです。
THANKO 食器洗い乾燥機 ラクアmini Plus
サイズ | 幅30.8×奥行31.5×高さ41.5cm |
シリーズ累計8万台突破&お客様満足度で高評価を獲得している、ラクアmini Plus。
12点もの食器が入る設計でありながら、高い洗浄力を誇ります。
マットブラックのシックなデザインなので、インテリアとしてもなじみやすいでしょう。
食洗機以外にもある!時短&手間の軽減方法

水切りラックや水切りマットを活用
「食洗機を買うほどではないけれど、洗い物の手間は減らしたい…」
そんな人には、水切りラックや水切りマットなどを活用する方法がおすすめ。
これらを使えば狭いキッチンでも場所を取らず、洗った食器をそのまま自然乾燥させるだけで済みます。
\使わない時は収納できる水切りラック/
\吸水性&耐水性に優れた水切りマット/
すぐ洗う習慣+最小限の道具で快適に
食洗機が必要になるのは、洗い物がたまる状況が続いたときです。
逆に、食べ終えたあとすぐに洗う習慣がついていれば、洗い物の量が増える前に片付きます。
また、下記のように食器や調理器具を最小限に絞ることで、洗う枚数そのものを減らすことも可能。
- ワンプレート皿で主菜と副菜を兼ねる
- マグカップ1つで飲み物とスープを兼用
- 箸とスプーンだけのカトラリー構成にする

家電に頼るよりも先に、暮らしの仕組みを整えるという視点も大切ですね。
一人暮らしの食洗機|よくある質問&回答集

食洗機の電気代・水道代ってどのくらい?
一般的な一人暮らし用食洗機を1日1回使った場合、1ヶ月の電気代は200〜400円、水道代は100〜200円程度が目安です。
合計500〜600円前後なので高すぎるとは感じにくいですが「節約意識が高い」「手洗いの水量が少ない」などの人には割高に感じられることもあります。
予洗いは必要?洗い残しは起きる?
食洗機に入れる前には、軽く汚れを落とす「予洗い」が必要です。
特にご飯粒・カレーのルウ・油が多い調理器具などは、そのまま入れると洗い残しの原因になります。
「食洗機=完全放置でOK」とはならず、使い始めてからこの手間に気づき後悔する人もいます。
手洗いと比べて時短・節水になる?
使う食器の量が多いほど、食洗機の時短効果・節水効果は高まります。
手洗いで15分かかっていた作業が食洗機なら数分で自動的に完了したり、少ない水量で効率的に洗え水道代の節約になったりします。
ただし1〜2枚しか使わない日は、手洗いの方が早いと感じる人もいます。
対応していない食器はどんなものがある?
・漆塗りの器(塗装がはがれる)
・クリスタルガラス(くもりや傷)
・プラスチック製品(熱に弱く変形・変色)
・アルミ製、銀・銅製のもの(酸化・変色)
食器の裏に「食洗機対応」の表示があるかを確認しておくと安心です。
まとめ
- 一人暮らしで食洗機が必要かどうかは、生活スタイルや価値観によって分かれる
- 「自炊頻度が高い」「洗い物が苦痛」人にとっては、大きな時短・ストレス軽減になる
- 「キッチンが狭い」「使う食器が少ない」人には不要なケースも多い
- 手洗いの工夫や食器のミニマル化など、代替手段も意外と現実的
一人暮らしにとって、食洗機は「あると便利だけど、なくても何とかなる」家電の代表格といえるでしょう。
「後悔したくないから慎重に選びたい」「失敗したくない」という人は、まずレンタルで試してみるみるのもおすすめです。
家電を所有するか省略するかは、暮らしの優先順位に合わせて選んでみてください。